理事長あいさつ

2022.6.1
 山陽学園の創立は、1886(明治19)年に開設した山陽英和女学校にさかのぼります。女性の社会的地位や女性に対する意識が低い時代にあって、国の発展のためには男性にも劣らない知徳兼備の女性の育成が必要であるという地元の先覚者たちの熱意によって、全国的にもいち早く女学校を開設しました。  
 今日に至るまで、常に女子教育を先導してきた本学園ですが、創立から130余年を経て社会情勢は大きく変化しました。女性の社会進出は当たり前となり、様々な分野で優秀な女性が活躍するようになりました。私たちの意識も大きく変わっています。    
 こうした中、2020年度に、学園の淵源を受け継ぐ高校・中学校を男女共学校へと移行しました。生徒数は年々増え、男子生徒が新風を吹き込んで新たな活力が生まれています。これからの社会は、ボーダレス化やデジタル技術の進化により予想もつかない変革が起こるでしょう。また多様性が一層重視されてきます。今後とも、受け継いできた「愛と奉仕」の教育理念のもと、調和のとれた男女共学教育を行うことで、こうした社会で活躍できる人材を育ててまいりたいと考えています。   
 大学・短期大学では、学生や地域社会からの要請に応えて教育改革に取り組んでいます。大学では、4年前に地域の活性化に貢献する人材を育てる「地域マネジメント学部」を開設しました。「総合人間学部」では、昨年、人気に応えて言語文化学科の定員を増し、本年は生活心理学科をビジネスで活かせる心理学をベースにデータリテラシーも学ぶ就職に強い学科へと改編します。「看護学部」では国家試験対策はもとより教養科目もしっかり学ぶ人間教育を推進しています。 短期大学では、2年前から時間的・経済的にゆとりをもって学ぶことのできる3年コースを開設しました。学生たちは学びを深め、趣味やアルバイトで充実した学生生活を送っています。
 このように、山陽学園は、歴史と伝統を踏まえながらも社会の変化に対応した改革を進めています。今後とも皆様から信頼される学園でありたいと考えていますので、ご支援を賜りたいと存じます。